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これからの「正義」の話をしよう

この本は本屋で何回も手に取っては、あきらめてを繰り返した本です。その理由はどこの本屋にも人気書籍で扱われ山積みにされていたにもかかわらず、立ち読みしてみると難しい言葉がひっきりなしに現れるからでした。

これだけ話題の本だから、難しい言葉があるけれどとりあえず1章分立ち読みして判断しようと思い読んでみました。

真剣に読んでみると、言葉は難しいが取り上げる事例が分かりやすく非常に興味深いことだったので買ってみることにしました。

読み進めてみると、身近な事例を取り上げて「正義」に関しての究極の選択的な話題がたくさん出てきます。途中非常に論理的で何を言っているのかよくわからない部分もありますが(翻訳者も苦労したと思う)全体を通して、非常に面白い本です。ハーバード大学教授の人気授業を題材にしたもので、NHKでも放送されたほどです。

ややネタバレになりますが、自分自身の考えに同調する部分があったのも面白かった要因の一つかもしれません。

私の生き方に於ける一つの考えに、嘘も方便の場面でも嘘はつかないと決めています。この本の中でも、カントという学者がいかなる場合でも人間は嘘をついてはいけないと述べています(嘘をついてはいけない理由は、著書の中で論理的に述べられています。ここでは割愛)

では、いま仮に殺されかけてる人をかくまってるとします。そこへ、殺そうとする人が来て「ここにやつがいるだろう」と聞かれた場合はどうするのか。そんな場合でも嘘をついてはいけないのか。カントの意見はこうです。「あいつなら今日マーケットで見たよ」と言えばいい。もちろん、実際にマーケットで見ていなければなりませんが、これなら嘘はついていないし、ここに居るということが非常に分かりにくくなる。

もうひとつの事例ですが、謝罪に関してです。日本の場合だと首相が靖国参拝すると中国や韓国から何かと批判を受けたりします。過去の日本人の行為に対して謝罪を要請される場合がよくあります。私には、過去の人たちが行った行為に対して、何十年後にたまたま日本に生まれた全く関わりのない人たちが謝らなければならないのかという疑問がありました。このことは、独自の勝手な理論だと思っていたので身内にしか話したことがなかったのですが、そっくりそのままこの本に書かれていたので、驚きです。ハーバード大学の有名教授が取り上げるぐらいだから、まんざら自分の考えも間違っていなかったみたいです。

他にも、いろんな事例で考えさせられますが、教授自身の答えというものはなく、このことについてどうお考えであろう的な書き方になっています。

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